最小コストで最大効果!中小企業でもできるDX&採用強化のススメ【当所金物卸部会】
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DX化、エンゲージメント、効果は採用に
三条商工会議所金物卸部会は6月19日、社内システムDX化による組織力向上セミナーを開催した。
講師に、三条市内にも拠点を置く金物卸売業・(株)福井の代表取締役、福井基成氏を招き、同社
が進めたDX化やその成果について話を聞いた。
福井氏はDX化と合わせて、社員のエンゲージメント(会社への愛着、貢献の意志を深めること)
を高める取り組みを行った結果、「一番変化したのは採用だった」と述べた。福井氏によると、
取組前の採用者の属性は「中途採用、男性、私大・文系」が多数を占めたが、取組後にはそれま
でほとんど無かった「新卒、女性、理系・国立大」からも応募が見られるようになったという。
現在では同社の女性社員比率は総合職23%、正社員43%に上る。
ポジティブに、イージーなところから
福井氏は同社のDX化について「過去や失敗を否定せずポジティブに」、「やるなら安くてイージ
ーなところから」、「小さな成功が続くと、周囲もやる気になる」とキーワードを投げかけた。
また、エンゲージメントについても「『相談の2割しか解決できないが、何でも聞くだけは聞く』
と伝え、どんな話も傾聴するが逆にこちらも遠慮せず物申す。離職率云々というよりは、やめる
べき人間が去り、残るべき人間が残った、が実感」と話していた。